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2010年8月21日(土曜日)〜29日(日曜日)

ホクレンSSライダーキャンペーン2010に嵌ってしまった!?
北海道 フラックゲットツーリング
その2(26日〜29日編)

E26日 オリジナルフラックと根室半島

多和平⇒根室⇒納沙布岬⇒北太平洋シーサイドライン⇒多和平

朝、T氏よりホクレンSSのオリジナルフラックの話を聞いた。

前項での説明どおり、オクレン加盟SSでは、全道でオートバイキャンペーンを行っている。
それとは別にSS単体でオリジナルフラックを募金で分けているというSSが道東に集中しているという。
それを聞いたからには、確かな証と希少価値の高いオリジナルフラックをゲットしなければならないという使命感が湧き上がってしる。

とりあえず朝食をということで、虹別のコンビニへ。
定番のお握りとパン、お茶を求め、お店の前でガヅガツと食べ始めた。

まず観光よりオリジナルフラックをゲットして、ゆっくり観光しようという話になってきた。
しかしガソリンタンクは殆んど満タンに近いにもかかわらず、朝一番8:57ホクレン西春別SSに向った。
スタンドの中の会話は以下のように…
“ガソリン満タンお願いします。”と言って入ったガソリンは3.8Lのみ。
そして、“オリジナルフラックありますか?”と聞いた。
“フラックは募金になります。いくらでも構いませんよ。”

    
 サービスが良かったホクレン西春別SS 感謝(^^    オリジナルフラックブルーをゲット
 また来年も宜しく!

と言われ、オリジナルフラックブルー3本をゲット。募金300円を支払った。これで昨日に続いて朱色と青が揃った。これももったいないのでかばんの中にしまい込んだ。
このSSは異常なぐらいサービスが良かった。若いお姉さんが二人と社長さん三人で話しかけられ、“良かったら牛乳飲んでいかない”と言われ、づうづうしくもご馳走になってしまった。

              
              ガソリン3.8L入れただけなのに… 
              しかしとても濃厚で美味しいべつかい牛乳。ご馳走様でした。

ここから次のホクレンSSで給油しているバイクがあった。
みるとやはりフラックをゲットしていた。
そして徐行しながらよくよく見ると、オリジナルフラックが山のように積まれているではないか。
直ぐ隣のコンビニに飛び込み作戦会議を開いた。
前のスタンドで入れたばかりなのでガソリンは殆んど入らない。どうするか。
そうするとH氏が勇敢にも交渉してきますとばかりSSに駆け寄って行った。
交渉の結果、ガソリン補給はしなくて良いので、募金をしていただければオリジナルフラックをお分けします。との返答。喜び勇んでオリジナルフラックを引き取りに行った。
6本なので600円の支払いを行ったが、百円玉を持っていなかったので1000円でお釣りを請求した。
募金なのにお釣りを請求するなんて…とH氏から散在冷やかされてしまった。貧乏旅行なので勘弁ネ…
これで知っている限りの殆んどのオリジナルフラックをラッキーにもゲットできた。
サァ、これから我々の観光が始まります。ということで根室に向けて出発した。

R243から湿原の中R44に入り根室を目指した。
丁度昼食時、コンビニ駐車場で昼食会議。その結果寿司を食べながらエスカロップを食べようと言うことになり、二件を梯子する事になった。
貧乏旅行とはいえ、テント生活なので食事は豪勢にという主旨だったので直ぐ賛成した。
まず、地元で大人気の回転寿司“花まる”へ。上手い旨いと言いながらも結構進み後が心配になってきた。

    
           洋食喫茶 どりあん            エスカロップを1/2に分けたところ

次に、エスカロップが人気の店“どりあん”に。さすがに寿司の後のエスカロップは重過ぎると言うことで、2人前+小皿とソフトドリンクを頼み、何とか平らげた。4人での楽しい昼食であった。

お腹も一杯になったことだし納沙布岬に向けて出発した。
道道36号線は緑のじゅうたんを引きつめたような素晴らしい風景の中を走っている。
灯台付近は人影も少なく落ち着いた雰囲気だ。

    
          納沙布岬灯台にて             有名な四島のかけはしモニュメント

根室半島先端付近からは北方領土が間近に見える。
北方四島・水晶島にはソ連の国境監視用レーダーが肉眼で見えるほど近いのだ。
今でも地元の方々は緊張しているという。

四島のかけはしモニュメントの近くのお土産屋さんに立ち寄り、全員でソフトクリームを食べた。とても濃厚で美味しかった。店の叔父さんからスッカリ気に入られてしまい、思いがけづにフラックを頂いた。

             
              根室市が製作した“北方領土返還要求運動”のフラック

たいへん貴重なものを頂いた。
これからも日本国国民として気にかけていかなければならないとつくづく思った。

さて、道道35号線を反時計回りに周り、道道142号シーサイドラインに向った。
根室から厚岸まで、海岸線や山間の風光明媚なところを走り、適当にワィデングがあり、たいへん走りやすい道路であった。

    
      琵琶瀬展望台から あ〜疲れた。               涙岩付近?

今日の観光はここまで。
後は、ベースキャンプの多和平キャンプ場まで戻る訳だが、その前に今夜の焼肉パーティーの食材やお風呂にも入らなければならず、これから忙しい。

そこで摩周まで行き、農協スーパーで食材の購入を。次いで紹介して頂いたペンションの温泉・ビラオの湯を利用させて頂いた。この温泉は肌がスベスベする本格的な温泉だ。さすがに町の人がお勧めいただくだけの価値は十分にあった。入浴料300円也

             
                  地元の方の超お勧め温泉 ビラオの湯

さてベースキャンプの多和平に戻り、テラスで食事の準備を行い二度目の焼肉パーティーを行った。
勿論ご飯付。野菜を充実させバランスよい食事を心がけた。遅くまで話が尽きなかった。

●本日走行360km



F27日 富良野に向けて…牧草地を走る!

多和平⇒阿寒湖⇒ミルクロード付近⇒R241⇒R274⇒狩勝峠⇒かなやま湖畔⇒富良野
⇒上富良野町日出公園キャンプ場


いよいよ北海道ツーリングも終盤となってきた。
9:00多和平を出発。

             
                           出発準備完了

10:00阿寒湖セイコーマートに到着。朝食のお握りとパンとお茶をお店の前でぱくついた。

             
               ミルクロード付近の牧草地帯 雄大な眺めが絶景

R241を足寄方面に向かい、途中ミルクロードと呼ばれる牧場が点在する道道を巡った。
この風景は北海道らしく雄大な傾斜が続く牧草地帯だ。

昼食に良い時間になったので上士幌で昼食をとった。
ホクレンスタンドのお兄様に、中華料理広苑と言う所を紹介して頂いた。
ここの食事はどれを頼んでもはずれが無く美味しかったという評判だ。

                      
                         中華料理 広苑
     

R274から近道でR38に抜け、狩勝峠で休憩をとった。
この峠は道幅が広く走りやすい峠道だ。
かなやま湖畔に沿った道道465を抜け、R237を北上。そして18時頃上富良野町日の出公園キャンプ場に到着。

    
       我々四テントのマイホーム村       日の出キャンプ場を利用しているライダー駐車場

新しいキャンプ場で設備も充実している。水洗トイレや水道、調理場の充実は利用者にとって嬉しい。利用費は500円。
マイホーム設営後、地元のお風呂・夕食の為のスーパー買出しを行い、20時頃三回目の焼肉パーティーを開催することができた。

    
   天文で使うコンロ、フライパンを一式持参。  H氏の炊いてくれるご飯はホクホクでいつも美味しい。

23時近くまで話が弾みその後就寝となった。

●本日走行 ?km



G28日 タイヤ交換と別れの日


上富良野日の出キャンプ場⇒芦別⇒三笠IC・<道中自動車道>・札幌IC⇒札幌⇒R230中山峠⇒
虻田洞爺湖IC・<道中自動車道>・落部IC⇒東大沼キャンプ場


出発準備完了。これからメンバー4人現地集合・現地解散ということでそれぞれの帰路につく。
札幌でタイヤ交換を予定している為、全員札幌まで同行していただいた。

             
                        日の出キャンプ場出発前

札幌に行く前にメロンを食べて行こうということになり、芦別に寄った。
芦別のスーパー、フードD芦別本店に立ち寄り1個980円のメロンを購入。スーパーのおばさんに頼んだところ切ってくださるということで、一口サイズにカットして頂いた。たいへんお手数をお掛けしてしまった。有難うございました。

    
         フードD芦別本店にて          こんなに綺麗にカットして頂き有難うございます。
                                夕張メロンに負けないぐらい美味しかったですよ。

4人で食べるには十分な量。それも柔らかく適当な甘味があり、ジューシーさがたまらなかったですよ。
来年も是非食べに寄りたいな。

さて、ふと後輪タイが気になり見てみたら知床よりも一段と磨り減っていた。
家まで約1500km走らなければならない。後輪タイヤはもはや悲鳴をあげている。このままでは到底帰れない。
即決で、ホンダドリーム札幌に電話してら、在庫が無く取り寄せという。
昼過ぎに入荷するのでその時間に合わせて立ち寄ることにした。幸いT氏はバイクナビをお持ちだったので、近くまで行くことが出来た。

芦別からは、風光明媚で川沿いを走るR452→道道152を三笠まで走った。道道152は道幅も狭く大型トラックの行き来も多く注意が必要。何処と無く本州の道に似ている。

ホンダドリーム札幌には12時過ぎに到着。受付を済まし、昼食を食べに行こうとしたら、丁度タイヤの入荷がありホッとしたところだ。

             
         とても綺麗で大きいホンダ専門店。愛想の良い女性スタッフにニッコリ(^^;

昼食を食べ終わり、ホンダドリーム札幌に戻ってきたらバイクは出来上がっていた。
担当のIさんは、あのタイヤで帰ったら危険でした。と言われながら、カード決済32,870円を支払いホンダドリーム札幌を後にした。

ここからは、苫小牧行き組・T氏とO氏、函館行き組・自分とH氏に分かれることになる。
お互い無事の帰還を祈りながらそれぞれの方向に進んでいった。

さて、これから函館・東大沼キャンプ場まで行かなければならず、H氏とルートを打ち合わした。
両者の希望から、R230中山峠超えをすることになり、その後は道中自動車道で終点の落部まで行き、大沼を目指した。

中山峠手前で、SR400を追い抜いた。
中山峠にある道の駅“望羊中山でバイクを止めたら、直ぐ右脇に先ほどのSR400が止まった。
ヘルメットを脱いだお顔に驚き、思わずお〜と声を出してしまった。
その方は、根室で御寿司の昼食を食べた時、同席した仙台のK嬢ではありませんか。
御寿司屋さんの出入り口で10分ぐらいお話したのでよく覚えていた。
しかし、彼女から出た言葉は、何処かでお会いしましはたっけ・・・というご挨拶にガックリ。
世の中はこんなもんです。と自分に言い聞かせ、経緯を説明した。
やっと思い出していただきH氏とともにホッとした。

                
                      ご満悦のH氏とK嬢

さて、彼女とはここで別れ、一路洞爺湖方面を目指した。
途中、羊蹄山が見事な姿をで見え始め、その麓を回り込むように道が伸びている。

高速は、虻田洞爺湖から乗り、落部まで順調に来ることができた。
東大沼キャンプ場に着いたのは19時前。
既に辺りは薄暗くなっていた。
まず、マイホームを設置し、それから夕食を外食し、温泉に行こうという行程にした。

東大沼公園キャンプ場は無料のキャンプ場だ。使わせて頂きその訳が分かったような気がする。
まず、土と石が多く、昼間よくみて設営しないと大変なことになること。
そして、何より困ったことは“蚊”がむちゃくちゃ多いこと。
本当にこの蚊には参りました。テントを設営している矢先から顔を集団で集中攻撃され、蚊よけスプレーも何の効果も無く、その上から顔面、首筋と無数に刺されてしまったことだ。
考えれば分かりそうなもの。大沼という湖があり、そこで大量生産されている訳ですから。
そう言っていても仕方ないので、蚊と格闘しながらやっとテントを設営し、逃げるように外食に行った。

夕食は5号線沿いでマックとよく似たシステムを採用しているレストランへ。
どう言う訳かカツ丼もあったので、カツ丼とたまご入りハンバーガー、シェイクを頼んだ。
カツ丼は美味しかったものの量が多すぎハンバーガーまではとても食べられずお土産としてしまった。

腹一杯になったもので、次に温泉に行こうと、ベース基地に戻り、地元ガードマンに紹介して頂いた温泉旅館に向かった。ところが、ロードバイクには大の苦手の砂利道であった。ここで万が一転んだら大変なことになると慎重な運転を心がけ、何とか温泉旅館までたどり着いた。

                 
                     温泉旅館 留の湯 入浴料300円

蚊に襲われた11個所が入浴中妙に気になってしまった。
戻りは舗装路を紹介してもらい、遠回りでも何とかベース基地までたどり着くことが出来た。

テントの中にも蚊が侵入しているので、蚊取り線香で撃退した。
一旦テントに入ると表は蚊の襲撃ででられないので早々に休んだ。
次ぎの朝蚊の数匹の死骸を見つけた。蚊取り線香の効き目はあったようだ。

●本日走行 440km



H29日 函館から船に乗って


東大沼キャンプ場⇒函館⇒津軽海峡フェリー⇒青森⇒東北自動車道⇒高槻IC⇒自宅

今日はイヨイヨ最終日。この時点で安全に帰ることが目標になり、自分達の夏の北海度ツーリングは終わったようなもの。

4:40起床。蚊の襲撃をかわしながら手早く撤収し、惜しむことなく5:50出発した。

フェリーは7:40発。無料の函館新道を通り余裕で間に合った。
待っているうちに、東大沼キャンプ場で挨拶した250トレール車のMさんが到着し、フェリーの中でご一緒させて頂いた。

    
       函館・津軽海峡フェリーひるご  神奈川のMさんはこれから日本海新潟経由で帰られるとか

             
                           帆船と函館山

11:40青森到着。
車から先に出てバイクは一番後となった。
バイク諸氏と無事の別れを告げ、我々は東北自動車道へと急いだ。
まだまだ家まで650km以上ある。

高速は順調で岩手山SAと安達太良SAで燃料補給し、都度休憩をとった。自宅へは21:50無事到着した。
H氏からの連絡によると、21時前には無事自宅到着したこと。そして旅行中全員が何事もなく帰宅できたこと。一番怖い事故も無くたいへん良かったと思う報告となった。

●本日走行 687km



最後に・・・

■フラックについて

     
   この5本のフラックはゲットするたびにバイクの後ろに付けて走った。
   フラックの後端が風でボロボロになってしまった。また全体的に煤けている。
   しかし、このフラックと共に北の大地を確かに走ってきた証。
   これは自分にとって一生の宝物となった。

■走馬灯のように…
18歳でバイクで北海道一周を行い、それから39年後再度来北することが出来きた。
当時の面影も記憶もすっかり忘れてしまい、ただ行ったという記憶だけが残っていた昨今。
バイク野郎として再度行くことができ無類の喜びとなった。

今回参加された我ツーリングクラブのメンバーの方々、北海道で御世話になった方々、また道中知り合いになった方々、それぞれ全員に心から感謝申し上げたい。
また来年も是非行ってみたい。
北海道はバイク野郎にとっては聖地みたいなもの。
来年も是非・・・

■北海道ツーリングデータ
・北海道・東北全走行距離 4,424km ・全ガソリン量 192.92L ・燃費 22.93km/L

■北海道ツーリングにかかった全ての費用内訳
・旅行費用約75,000円 ・事前準備費用約50,000円 ・後輪タイヤ交換32,870円 ・合計約157,870円